熱移動の3要素における割合はどのようになっているのでしょうか。
そして、割合の大きなものに対処出来るか否かが、建物内の温度上昇を抑制するうえで効果的かどうかということになってくるわけです。
それまでは熱移動の大半は対流と伝導で起こると考えられてきましたが、1920年から輻射による熱移動の考え方が体系化され、ペンシルバニア州立大学とオークリッジ国立研究所によって報告がなされ、熱移動に対して輻射によるものが75%程度を占めるということが公となりました。
そしてこのことは、現在では諸研究機関の統一見解となっています。
一方で、伝導熱は5~7%にしか過ぎません。
また、対流熱では下方への移動は全く生じないということが分かります。
ということは、輻射熱への対処が最も重要な要素となるということです。
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