■コレラ菌論争
これは十九世紀から二十世紀初頭にかけて世界中で猛威をふるったコレラにまつわることです。
コレラ菌が発見されたのは1883年、ドイツの細菌学者コッホによる功績です。
しかし、当時はヨーロッパの医学界を中心に大論争が起こります。異論を投げかけたのは、やはりドイツの衛生学者ペッテンコーファーでした。
近代衛生学の創始者のひとりであるペッテンコーファーは、コッホのコレラは病原菌によるものだという説に真っ向から対立します。そして、ペッテンコーファーは、コレラは人体と環境の要因によって発病すると説いたのです。
このコレラ論争はヒートアップし、コレラ菌の存在を認めないペッテンコーファーは自分の身体でそれを証明すべく、なんと純粋培養のコレラ菌液を一気に飲み干してしまったのです。
当然、ペッテンコーファーは発病し、やがて命を落とすはずでした。ところが彼は、コレラによって命を落とさなかったばかりか、なんと下痢ひとつさえ起こさなかったというのです。こんな驚くべきことが、実際にあったのです。
強固な思い込み、信念といってもいいかも知れないペッテンコーファーの氣が、病を寄せ付けなかった一例と言えるかも知れませんね。
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