進む温暖化に備えてこれまでの暑さ対策を見直そう②
軒を出す(庇を深くする)-Ⅱ
東京(北緯35度を仮定)を例に挙げると、夏至の日における太陽の南中高度は78度です。太陽高度が高いということは、屋根が受ける赤外線量(赤外線によってもたらされる輻射熱が暑さの原因)が、非常に多くなるということです。
暑さ対策として軒を深く(長く)するということは、全く意味のないことではありませんが、先述のグラフで示されているように、南面の直達日射量は多くはありません。
圧倒的に多いのは水平面の直達日射量です。水平面からくる大量の日射で発生する大量の輻射熱(放射熱)に対処出来なければ、屋根に近い空間が暑くなるということになります。
ですので、最優先すべき暑さ対策は水平面(屋根面)なのです。
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