グラフは、東京における夏至の直達日射量を表したものです。
一般的に西日は強いといわれますが、このグラフに示されているように西壁面への日射量は東壁面と同じなのです。
そして、意外に感じるかもしれませんが、南壁面の日射量は少ないのです。
東から太陽が昇り、西陽になるまでの日射量で気温、あるいは室温が高くなったところへ、東壁面と同じ日射量を受けますので、西陽は暑いと感じるのです。西陽が特に強いというわけではありません。
もちろん、室温が高くなったところに差し込んでくるので、夏期の快適性には西陽対策も重要となります。
しかし、グラフから読み取れるように、圧倒的に多いのは水平面の直達日射量です。
水平面からくる大量の日射で発生する大量の輻射熱(放射熱)に対処出来なければ、屋根に近い空間が暑くなるということであり、これが二階建てであれば二階が、平屋建てであれば家全体が暑くなる原因なのです。
陸屋根(平らな屋根)や勾配が緩やかな屋根の設計の場合は、特に注意が必要です。
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