もしも温暖化の主要原因がCO2でなかったら?
一般的に地球温暖化は、地球の大気や海洋の平均気温が長期的に上昇する現象のことで、熱を吸収してしまう二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量増加が要因で起こると考えられています。
そして、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、1880年から2012年にかけて世界平均で0.85℃上昇したとされています。
地球は温暖期と寒冷期を繰り返してきたことは分かっていますが、現在の温暖化は人類の活動による影響が多大であるという点において、過去の気温変動とは異なります。
そして、温室効果ガスの70%超をCO2が占めており、その結果としてIPCCは2100年までに最大4℃以上上昇すると予測しています。
2015年に合意を得た温室効果ガス削減の国際的枠組み「パリ協定」では、産業革命(18世紀後半から19世紀初めにかけてイギリスを中心に起こった産業上の大きな変化)以前と比較した平均気温上昇幅を1.5℃以内に抑制することを目標に掲げ、加盟各国が温室効果ガス排出削減へ向けての取り組みを早急に実施することを求めています。
しかし一方で、温暖化の原因がCO2であることに、懐疑的な方々がいるのも事実です。
私たちは、その方々を否定するつもりはありません。
ただし、温暖化の原因がCO2でないとするならば、各国で一生懸命に温室効果ガス排出削減の努力をしたとしても、温暖化を緩和することは不可能であるということになるでしょう。
であるとするならば、より一層「温暖化への人と建物の適応」の重要性が増すことでしょう。
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