太陽から降り注ぐ赤外線を受けた人体、地表、建造物などの分子は、高速で振動を起こします。
それに伴って生じるのが、輻射熱(放射熱ともいいます)です。
ここで、輻射熱に対する理解を深めるために、原子と分子についておさらいしておきましょう。
全ての物質は原子から出来ています。もちろん人体もです。
原子のまん中には原子核があって、その周りを電子が取り囲んでいます。
原子核は単に核ともいい、原子の中心に位置する非常に小さい塊で、核を構成する陽子と中性子等を核子といいます。
原子核は陽子の数に応じたプラスの電荷を帯びていて、水素原子では陽子一個のみですが、それ以外の原子ではいくつかの陽子と中性子から構成されています。
そして、原子核の周りをマイナスの電荷を帯びた電子が回っています。
そして分子とは、原子が複数結合された物体で、物質の性質を失わないで存在しえる最小の単位(粒)のことです。
その分子が、赤外線によって高速に振動することで発生するのが、輻射熱なのです。
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